小島慶子さん<1>大学1年生で就活開始 会ったOBは100人近く
1995年、アナウンサーとしてTBSに入社。2010年に退職後はフリーとなり、タレント、エッセイスト、大学院の研究員とさまざまな分野で活躍の場を広げている。「女子アナ」と呼ばれて人気が出ても、心のどこかで違和感を覚えていたという小島慶子さん(47)の会社員生活とは――。
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高校生のとき、「NHKスペシャル」のディレクターに憧れた。
「マスコミに関心があって、ディレクターやテレビの記者になるのもいいなって。これからは男の人頼みの人生はリスクが高い、商社マンの父のようにしっかりお金を稼いで経済的に自立できる仕事に就きたい――。そんなふうにも思っていました。最終的にアナウンサーを選んだのは、人に認知されて人気者になりたかったから。テレビに出て有名になれば、それがかなうのではないかと思ったのです」
就職活動を始めたのは1991年、大学1年生のときだった。OB・OGを招いて大学で開催される3、4年生向けのマスコミ就活講座に潜り込んだ。