猪羽恵一
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猪羽恵一本郷美術骨董館 副代表

本郷美術骨董館・副代表。国内外の美術品・骨董品を取り扱う業界の最大手。全国各地で鑑定会を行っている。専門分野は絵画。

「ウブダシヤ」全盛のバブル末期が懐かしい…買取店の興亡

公開日: 更新日:

 今週から「買い取り店サバイバル」の興亡史と内幕を書いていきたい。

 私が20年前にこの業界に入った頃、美術業界で買い取り業者は、買い取り店ではなく、「買い出し屋」とか「ウブダシヤ」と呼ばれていた。前者の買い出しはわかるとして、「ウブダシヤ」とは何かと言えば、「ウブ」つまり「ウブい=初い」であり、人目にさらされていない美術品を出品する業者を意味した。

 ウブダシヤは、各地域に点在していた業者で、ウブダシヤの荷物の質で市場の出来不出来が決まってしまうくらい重要な存在だった。「ウブい」荷物が多い時には市場は活気づくのだ。

 ウブダシヤは、どうやって美術品を集めたか。新聞広告や折り込みチラシ、ポスティングなどで広告をしたり、紳士録名簿や医師名簿がまだ出回っていたので、そうした名簿から電話をかけて営業をする人たちもいた。

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