ウェブ会議に向く人・向かない人 仕切りの能力が問われる
「ZOOMなどを使ったウェブ会議ってミョーに緊張するんですよねえ」とため息をつくのは、電力関連会社に勤める聡さん(45=仮名)だ。
聡さんの会社ではコロナ禍で、聡さんはもちろん、新入社員も原則テレワークが続いている。
「全社的な課題になっているのが、どうやって社員のコミュニケーションを図るか。なのでマメにウェブ会議を開いているんですが、画面越しだとなぜか緊張しちゃって、うまく話せなくなる。対面だとそんなこともないんですが、ウェブ会議だと事務的な会話に終始しがちです」と聡さん。
広告デザイナーの敦さん(42=仮名)も、こう口を揃える。
「一緒に仕事をしたことがあるクライアントだったらいいんですが、新規の場合、ウェブ会議だと時間をかけてはいけないと気ばかり焦って、細かなニュアンスを伝えるのに苦労します。雑談をしながら意思の疎通を図ることもできないし、相手ももどかしくなるのか、結局、会って話そうかってことになりがちです」
日本デザインが在宅勤務を経験した20代~40代の会社員1102人を対象に実施した「在宅勤務と将来の対策に関する調査」(8月20日発表)によると、在宅勤務のデメリット(複数回答可)の1位は「仕事のオン・オフの切り替えがしづらい」(54.8%)。