流行語大賞は3密 今年の漢字“下馬評”は「密」、次点「禍」
今年の「ユーキャン新語・流行語大賞」が1日発表され、「3密」が年間大賞に選ばれた。
「何でこれが流行語?」などと物議を醸すこともある新語・流行語大賞だが、新型コロナウイルスに振り回された今年は、さすがにネット上も〈妥当な線〉〈納得〉などと肯定的な意見が多い。
それと並んで、師走を感じさせる行事といえば「今年の漢字」だろう。日本漢字能力検定協会がその年の世相を表す漢字1字を全国から募集。今年は6日が締め切りで、14日に例年通り京都・清水寺で揮毫され、発表される予定だ。
「流行語が文化人らで構成される選考委員会によって選ばれるのに対し、漢字は純粋に応募総数で決まる。なので、両者には“ズレ”が生じることがままあります」(出版業界関係者)
例えば昨年の流行語はラグビー日本代表の「ONE TEAM」。漢字は21万6325票の応募のうち3万427票を集めた令和の「令」が選ばれた(別表参照)。
「過去10年間で両者のイメージが一致したのは、2011年の『なでしこジャパン』と『絆』ぐらい。ただ、今年はコロナ以外、考えにくいでしょう。流行語が『3密』で漢字も『密』なんてこともあり得るかも」(前出の出版業界関係者)
東京・茅場町にある会員制バーでは例年、常連客60人ほどで「今年の漢字」を予想し合っているという。
「2日時点で最も多い予想はやっぱり『密』で、次がコロナ禍の『禍』。他にソーシャルディスタンスで『離』とか、ステイホームで『宅』『家』とか、感染の『染』、少数派では倒産の『倒』ですかね。ほぼコロナ関連です」(店長)
日刊ゲンダイ予想は記者の独断で「禍」。果たして結果は……。