成人式は中止なのに…宮崎市長400人交歓会参加に批判噴出
新成人だけ割を食うのは酷すぎる。
今月4日、宮崎市内のホテルで賀詞交歓会が開かれた。宮崎県知事や宮崎市長、企業の幹部など約400人が集まった。会場では、参加者がマスクやフェースガード一枚で、新年の挨拶や名刺交換にいそしんだ。近い距離で笑いながら立ち話をしている。新型コロナ対策で飲食の提供はないとはいえ、明らかに“密”だった。
この賀詞交歓会の開催に疑問の声が上がっている。400人規模のイベントが実施されたのに、宮崎市が成人式の中止を決めたからだ。理由に「Go To トラベル」の全国一斉停止や医療機関への負荷、安心して会場に集まれないことなどを挙げている。しかも、代わりとなるオンライン開催や延期は検討もされておらず“お祝い動画”をネットで公開するのみだ。
宮崎市の新成人は3814人。毎年24会場に分散させて式を行うため、単純計算で1つの会場に約160人が集まることになる。市長は400人規模のイベントに参加したのに、その半数以下で行う成人式を中止したため、“納得いかない”との声が噴出しているのだ。