風俗女性が万引き逮捕…コロナ弱者に浴びせられる心なき声
「コロナで給料が少なくなって……」。これは岐阜県岐南町の24時間営業のスーパーで万引をして、2月14日に警察に逮捕された30歳の風俗嬢の供述だ。女性はガスカートリッジやイチゴなど6000円相当の品物を盗もうとして捕まった。
コロナ禍による収入減に苦しんでいるのは風俗嬢だけではない。観光業やエンタメ業界が受けているダメージは大きく、派遣労働者の解雇・雇い止めも社会問題になっている。時短営業の補償を受けている飲食店も経営が厳しく、昨年はすし店の倒産が5年ぶりに増加。だから、逮捕された風俗嬢の「コロナで給料が減った」というのは万引を正当化する理由にはならない。
ただ、今回のニュースに対するネットの投稿欄を見ると、〈この風俗嬢、確定申告してたのかね? 税金も払わず稼げなくなったから窃盗なんて同情の余地はない〉〈ちゃんと貯金しておけばよかったのに〉といった厳しい意見が目立つ。たしかにおっしゃる通りかもしれないが、この国はいつからここまで非寛容な社会になってしまったのだろう。