塾、デパ地下、理美容店…意外な場所でクラスター多発! 専門家が指摘する要注意スポット

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 新型コロナウイルスの感染爆発が止まらない。12日の全国の新規感染者数は1万8822人に上り、2日連続で過去最多を更新。厚労省によると、全国の重症者は1404人で、過去最多の1413人を超すのは時間の問題だ。総人口の36%がワクチン接種を完了し、国民の多くが感染防止に気をつかっているのに、なぜ歯止めがかからないのか。キーワードは「クラスターの多様化」だ。

 ◇  ◇  ◇

 西村コロナ担当相が10日の会見で示した「最近のクラスター等感染拡大の状況」が興味深い。帰省や大人数の会食以外に、意外な場所で感染リスクが高いというのだ。そのひとつが学習塾だ。

 ある県では、症状のあった講師をキッカケに、生徒70人以上が感染。別の県では1クラス約20人のうち15人が感染し、他クラスにも飛び火した結果、計50人以上が感染。講師や生徒30人以上が感染したケースもあった。

 いずれの場合も、ビニールシートの設置やマスク着用の徹底といった感染防止対策を講じていたが、換気が不十分だったり、講師と生徒の距離が十分に離れていなかったりしたという。

 その他に、西村氏が「これまでクラスターが出ていなかった」にもかかわらず、発生した事例として挙げたのが百貨店だ。

 東京と大阪の百貨店では、先月24日から今月5日までに伊勢丹新宿店や阪神梅田本店など13店舗で従業員367人が感染。11店舗113人(先月31日まで)の勤務階を調べたところ、地下1階が約5割を占めたという。食料品が売られているデパ地下である。

 西村氏は「人がたくさん集まる場所、混雑している場所で感染が広がっている」と警鐘を鳴らし、「スーパーや販売店でもクラスターの報告がある」と明かした。

ポイントは換気の徹底

 どうしてもマスクを外すことが多くなる理美容店でもクラスターが発生。ある店舗では、一時的にマスクを外す機会があり、従業員から利用客に感染が広がった。

 昭和大医学部客員教授の二木芳人氏(臨床感染症学)がこう言う。

「どこで地雷を踏むか分からない状況です。都のモニタリング会議で専門家が指摘したように、今はまさに『災害レベル』。クラスター発生が多様化しており、今までの“常識”では通用しない。デルタ株(インド株)は水ぼうそう並みの感染力といわれ、従来の感染対策では不十分です。例えば1時間に1回の換気では足りないし、観客入りのイベントなど、もっての外です。電車も乗車率が高く、会話する人がいる場合は感染リスクが高まると考えた方がいいでしょう。デパ地下も隅に空気が滞留する場合があり、十分に換気ができるかは疑問です。引き続きマスク着用を徹底し、今まで以上に換気に気を配るなど、自分で自分の身を守らないといけません」

 都内の感染経路不明は6割を超える。換気の悪い、人の集まる場所は要注意だ。

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