「世界一のギャンブル大国」日本にカジノ誘致するのは狂った無駄遣い
日本は世界一のギャンブル大国だ。その売り上げは1年間に26兆円を超える。
国や自治体公認のいわゆる公営競技(中央競馬、地方競馬、競輪、ボートレース、オートレース)の昨年の売り上げは合計6兆8500億円。中央競馬だけでも3兆円超を記録している。公にはギャンブルとは認められていないが、パチンコ・パチスロ(法的には風営法に規定された風俗営業)の総売り上げも20兆円(19年度)と莫大で、公営競技と合わせると26兆8500億円にもなるのだ。これはすべての余暇に使われる金(約73兆円)の35%を占め、日本の国家予算(106兆円)の4分の1に相当する。これだけの金を賭けごとに使う国民は、世界にいないだろう。
世界各国の電子的ゲーム機の設置台数を調べた統計を見ると、日本は450万台で1位(17年)だ。2位のアメリカが88万台だから、いかに日本が突出しているかが分かる。これはパチンコ・パチスロ台も統計に含まれるからだ。
また、NHKの調べによれば、MGMリゾーツがラスベガスやアメリカ各地で運営する14カ所のIR(統合型リゾート)の売り上げは8800億円(17年)だという。シンガポールのマリーナ・ベイ・サンズの同年の売り上げは3300億円で、マカオのカジノ全体の売り上げは3兆5000億円。