退陣する菅首相の渡米は米国の“呼びつけ” バイデン大統領「次は河野太郎だ!」と強行指名か

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 いまだ対立構図が定まらない自民党総裁選。菅首相は「コロナ対策に集中する」の理由で不出馬を決めたはずだが、いきなり今月下旬の訪米を検討していることが分かった。もう退陣が決まっているのに、一体何しに行くのか。どうやら菅首相は、米バイデン政権サイドから突然“呼びつけ”を食らったようなのだ。

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  ◇  ◇  ◇

「外交下手の菅首相が、最後の“思い出づくり”で外遊するとは思えない。そもそも『コロナ対策に集中する』と発言したばかり。それでも訪米するのは、米国からの強い要請があったからだといいます」

 ある官邸事情通は日刊ゲンダイにそう話した。バイデン大統領が菅首相から直接聞き出したいのは「次の首相」について。混迷深まる総裁選の行方を気にしているようなのだ。

 朝日新聞電子版(8日付)は、首相周辺のコメントとして「このまま対外的に何も言わずに辞めるのは良くない。以前のように、日本は毎年トップが交代するような印象を与えないよう、『もともと自分はピンチヒッターのつもりでやってきたんだ。次の人を頼む』と説明してくるべきだ」と報じた。菅首相は「次の人」の説明に行くわけだ。

 総裁選の候補者の中で、バイデン大統領にとって最も好都合なのは10日、正式に総裁選への出馬を表明した河野太郎行革担当相なのだという。

アメリカかぶれで扱いやすい

 確かに河野氏はアメリカかぶれだ。1981年、慶大進学後に即、退学。留学のために渡米し、ワシントンDCのジョージタウン大などで4年以上、比較政治学などを学んだ。流暢な英語が自慢で、2019年の外相当時の入省式では「英語力がある前提で仕事をしてもらう」と訓示。週刊文春(9月16日号)によると、防衛相時代には陸自の課長らに「君たちの英語能力のなさは、国防を危うくするね。もっと真剣に英語をやれ」と命令したという。

 17年9月に米コロンビア大で行った講演では、当時のトランプ大統領が国連総会で北朝鮮に拉致された日本人の少女に言及したことを「高く評価します」と発言。加えて「我々は、現在、北朝鮮によって無辜なアメリカ人が拉致されていることを知っています」と、米国にピタリと寄り添ってみせた。

「中国との対決姿勢を強めるバイデン政権としては、外相時代に日中友好を推進してきた岸田さんでは都合が悪い。中国に対し、より強い態度を取れるトップが望ましい。その点、河野さんは昨年9月、米シンクタンク・戦略国際問題研究所(CSIS)のオンライン会議で『(中国は)日本にとって安全保障上の脅威』と明言しましたから、米国にとっては好都合の首相候補でしょう」(外交関係者)

■「ヨシ、次はタローだよな」

 ひょっとすると、バイデン大統領は菅首相に直接「ヨシ、次はタローだよな」と念を押すつもりなのかもしれない。

「河野氏といえば、防衛相時代にイージス・アショアの導入を急きょ撤回しましたが、結局、米国から武器を『爆買い』する姿勢を崩していません。長年、米国で過ごしてきたわけですから、米国流の価値観も持ち合わせている。米国にとって最も扱いやすい相手です。わざわざ、このタイミングでバイデン大統領が菅首相を呼びつけたのは、『河野新政権』を実現するよう要請するためではないか。それでは、対米隷従路線は変わらないでしょう」(高千穂大教授の五野井郁夫氏=国際政治学)

 新たな“米国のポチ”がまもなく誕生するのか。

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