(35)日本語学校は保証金の返還求める元留学生に理不尽な「反省文」を要求した
同じ日本語学校に通っていた元留学生に「保証金」の30万円が返還されると聞き、ベトナム人のキエン君(32)はすぐに学校へ連絡した。
理事長が電話を折り返してきたのは、1カ月近く経った3月9日のことだ。
理事長はキエン君に対し、こう切り出した。
「ずいぶん前のことを(学校中退から)3年半も経って(保証金返還を求める連絡を)よこしたわけだけど、まず、面接をしたときに『大学に進学します』と約束したのに、どうして就職してしまったんですか?」
キエン君が金銭的に苦しくなって就職したことを説明すると、理事長は再度「約束」を持ち出し、
「約束を守らず、すみませんでした(と)、何か反省する、あるいは説明する文書は出せませんか?」
と“反省文”の提出を要求し、こう続ける。
「あなたを面接して、一度(入学を)断ってるんです。本当に勉強が目的かどうか心配だったので」