AIが分析「コロナにかからない人が食べているもの」発症リスクの高い食品もチェック
陽性にならなかった人が食べているもの
では〈コロナにかかりにくい〉人が食べているものは何か?
「おから、もずく、リンゴ、バナナ、わかめなど食物繊維を豊富に含む食材をよく食べている人は、コロナの陽性になる人が少ないというデータ結果が出ています。食物繊維には水に溶ける水溶性と、溶けない不溶性のものがありますが、特に発症リスクとの相関が強く出ているのは水溶性の食物繊維です。その代表は海藻類や豆類、ゴボウやニンジン、サトイモなどの根菜、果物ですが、食物繊維が腸内細菌を整え、免疫力を高めた結果とも考えられます」(栢氏)
この食物繊維の他には何があるのか。
「納豆、キムチ、米ぬか、酒粕、甘酒、酢、米こうじなどの〈発酵食品〉がひとつ。ヨーグルトやチーズといった乳製品も発酵食品ですが、腸内に炎症を起こす問題があり、大豆などの食物由来のものが望ましい。また、コロナにかからない人は魚の摂取が目立ちます。イワシやサバなど青魚に多いDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)のオメガ3脂肪酸の影響が考えられますが、青魚が苦手だという人はナッツやアマニ油で取ることもできます」
濃厚接触者とされながら「食べる」「食べない」でPCR検査で「陰性」になる確率が何倍違うかを調べたオッズも出している。トップは「豚ロース」の46倍。ぬか漬けに使う「米ぬか」は29.8倍、「海藻」が25.3倍、「酒粕」は23倍、「グリーンピース」が22.1倍となった。食べていない人に比べ10倍以上の差がついたものには、「デーツ」「おから」「あおさ」「もずく」「エゴマ油」「甘酒」「ぶどう」「酢」「オリーブ油」「梅干し」があった。
「コロナにかかりにくくなるからといって毎日、おからや海藻ばかりを食べられるものではありません。居酒屋に行った際、海藻サラダを一品追加してみようか、たまには自炊しておからハンバーグでも作ってみるか……くらいの感覚でいいでしょう」(栢氏)
コロナに対し国民全体に慣れのようなものが芽生えているが、70歳以上の人はくれぐれも油断してはいけない。