紀藤弁護士に旧統一教会から脅迫状と抗議文が? 詳細を本人に聞いた、そして教団の見解は
<紀藤君 君は何十年も旧統一教会を食いものにしてめしを食って来たね。今回もテレビで見ました。君の身体の細胞が死んでいる 気をつけたまえ!!>
30年以上にわたって旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の問題を追及し、被害者の救済に取り組んでいる「全国霊感商法対策弁護士連絡会」(全国弁連)の紀藤正樹弁護士のもとに今月2日、脅迫状めいたハガキが届いた。5日、紀藤弁護士がツイッターで公開した。ハガキの差出人は「思想研究会一同」となっていた。
紀藤弁護士はツイッターで《8月31日消印で9月2日=先週金曜日に届いたものですが、やはり脅迫状というものなんでしょうね。カルト問題の救済現場の実態について、ご理解をいただきたいと思いますので公開します。“めしを食って来た”と書いていますがありえないです。調査費用など身銭を切ってきた身としては本当に悲しいことです》とつづった。
6日、あらためて紀藤弁護士に話を聞いた。
「同じ筆跡で消印が掛川市の手紙が3通届いています。5日に届いたのが『アフリカ支援の会』と『自由党普及会』という差出人からです。内容は思想研究会とは違い、抗議書のようになっていた。ツイッターに公開したのは、統一教会の信者からの手紙と判断したからです。なぜかというと、『身体の細胞が死んでいる』という表現です。統一教会の教えでは、人間には魂である『霊人体』と『肉体』があり、霊人体がきれいならいいとされています。『細胞が死んでいる』という言い方から、すぐに霊人体を思い浮かべました。これだけ問題になっている時期に、こういう事を書いてくるのは統一教会員以外、考えにくいですから」