シニア犬の痛みが楽になる日課 脊椎症のしびれはドライヤーで軽減
今回は、シニアのワンちゃんの特徴的な症状についてです。次のような症状で心配されたことはないでしょうか。
①足腰が弱くなり、お尻をすぐに落とすようになる。動きたがらなくなる(猫ちゃんでは高いところに登らなくなる、平面をヨタヨタ歩く)。
②膝が曲がらないロボットのように歩いたり、すり足だったりして歩行がぎこちなくなる。
③尿のキレが悪く、排尿前後でお漏らししたり、尿が毛に付着したりすることが増えた。便秘気味になってきた。
これらがシニアのワンちゃんに典型的で、抱き上げたときに鳴いて痛がったり、怒ったりすることもあります。実は、いずれも背骨に原因があるのです。
犬も猫も脊椎動物で、脊椎はヒトと同じ構造をしています。脊椎は、椎体と呼ばれる骨が連なっていて、椎体と椎体の間にある椎間板はクッションの役割をして脊椎への負担を和らげるのです。その中心に脊髄という神経の束が通っていて、枝分かれしながら脚や臓器に連なり、いろいろな働きを担っています。