103年前の「世界で最も質素なツリー」が高額で落札 人々が感動した心温まる物語

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 写真のクリスマスツリーをめぐる物語が話題になっている。

 103年前に購入され、英国で大量生産された人工樹のツリーとしては最初期のもの。高さ約80センチ、25本の枝に12個の赤い実と、6個のミニキャンドルホルダーがついている。

 今月15日に英競売会社「ハンソンズ・オークショニアズ」がこのツリーを競売にかけていたところ、なんと3400ポンド(約62万円)という高額で落札された。

 当時は数ペニーで売られていたこの「世界で最も質素なツリー」の予想落札価格は60~80ポンド。その約50倍までハンマープライスが高騰した原因は、このツリーをめぐる物語にみんなが共感したからだ。

 ツリーを競売に出したのは、2014年に101歳で亡くなったドロシー・グラントさんという女性の娘(84)。ツリーはドロシーさんが8歳の時、1920年に母親が買い与えた。質素な暮らしをしていたドロシーさんにとっては夢のような贈り物だったそうで、一生このツリーに雪を模した脱脂綿を飾り、クリスマスを祝っていたそうだ。

 ハンソンズは、このオークションについて、こうコメントした。

「ドロシーさんの物語は、クリスマスの精神を理解するには、ぜいたく品や過剰なものはいらないということを改めて教えてくれます。彼女にとって、あのツリーがあるだけで十分だったのです」

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