著者のコラム一覧
髙橋裕樹弁護士

「すべては依頼者の笑顔のために」がモットー。3000件を超す法律相談実績を持ち、相続や離婚といった身近な法律問題から刑事事件、企業法務まで何でもこなすオールマイティーな“戦う弁護士”。裁判員裁判4連続無罪の偉業を成し遂げた実績を持つ。アトム市川船橋法律事務所。

ホストの売春強要事件がなくならないのはナゼ?

公開日: 更新日:

 これだけ大きな社会問題になっているのに、なかなか根絶できないものですね。「売掛金」がもとで、ホストが女性客に売春を強いる事件です。

 先日も、売掛金を回収する目的で、ホストがホストクラブの女性客に客待ちをさせたとして、ホストが強要罪で逮捕されたというニュースがありました。

 このケースは強要罪でしたが、例えば、売春の勧誘や斡旋を行った場合は、売春防止法違反となる可能性があります。また、売掛金の回収のために恫喝(どうかつ)をすれば、脅迫罪や恐喝罪の適用も考えられます。

 この事件では、同様の事件がなくならない構造的な問題も浮かび上がっています。

 報道によると、逮捕されたホストは、「売掛金の期日が迫り、給料が減ってしまうと生活が厳しかった」などと語っているそうです。

 どういうことなのか、ちょっと説明します。

 ホストクラブには特有の料金精算システムがあります。クラブを訪れた客が高額の料金を支払えない場合、いったん担当のホストが立て替え、後ほど返済する「売り掛け」というシステムです。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  2. 2

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 3

    未成年の少女を複数回自宅に呼び出していたSKY-HIの「年内活動辞退」に疑問噴出…「1週間もない」と関係者批判

  4. 4

    2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作

  5. 5

    2025年は邦画の当たり年 主演クラスの俳優が「脇役」に回ることが映画界に活気を与えている

  1. 6

    真木よう子「第2子出産」祝福ムードに水を差す…中島裕翔「熱愛報道」の微妙すぎるタイミング

  2. 7

    M-1新王者「たくろう」がネタにした出身大学が注目度爆上がりのワケ…寛容でユーモラスな学長に著名な卒業生ズラリ

  3. 8

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  4. 9

    高市政権の積極財政は「無責任な放漫財政」過去最大122兆円予算案も長期金利上昇で国債利払い爆増

  5. 10

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手