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姫田小夏ジャーナリスト

中国・アジアを身近に捉える取材に取り組む。中国ウオッチは25年超、中国滞在経験も長い。アジア・ビズ・フォーラム主宰。日刊ゲンダイでの連載などをもとに「ポストコロナと中国の世界観 」(集広舎)。

奥飛騨温泉郷に星野リゾートの衝撃…果たして温泉郷全体が潤うのかどうか

公開日: 更新日:

 岐阜県高山市の観光をめぐって地元の人々の間で熱い視線が注がれているのが、星野リゾートの温泉旅館「界」の進出だ。

「星野リゾートの温泉旅館が来るんやと!」--筆者が接した複数の高山市民は異口同音にこの進出を話題にしていた。進出先は、高山市東部に位置する「奥飛騨温泉郷」の玄関口、平湯温泉だ。筆者がここを訪れた6月中旬は、星野リゾートが全国に展開する温泉旅館ブランド「界」の看板が取り付けられている最中だった。開業予定は今年9月だという。

 コロナ禍の2020年10月に組成した、星野リゾートと株式会社リサ・パートナーズ(本社・東京都)の投資ファンドが平湯の宿泊施設を取得した。「飛騨春慶」の漆塗り技術を用いたウォールアートや、地元家具メーカー「飛騨産業」が手掛けた椅子など、ホテル内には“地元産”がふんだんに取り入れられるそうだ。

 同社広報は「インバウンドを意識したサービスやプロモーションは特に行う予定はない」というが、圏内の宿泊施設わずか20軒の平湯に“星野のインパクト”は小さいものではない。

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