著者のコラム一覧
黒岩泰株式アナリスト

山一証券、フィスコなどを経て、2009年4月に独立。独自理論である「窓・壁・軸理論」をもとに投資家に、株式・先物・オプションの助言を行う。著書に「究極のテクニカル分析」「黒岩流~窓・壁・軸理論」など。

「ふるさと納税」は助かるけど…しょせんは「現役世代の金持ち」だけが得する制度

公開日: 更新日:

「肉、肉、うに、ぶどう」

 どれを選んでもペイするな。そんなソロバンがはじかれる税金天国ニッポン。ふるさと納税の利用者が、返礼品に目移りする今日この頃である。

 しかし、先ごろ衝撃的なニュースが流れた。

「ポイントを付与する仲介業者を通じての寄付を禁止する」と、政府が大号令をかけたのである。

 もちろん業者は大反対。一部、理解を示すところもあったが、楽天は大激怒だ。政府の手のひら返しに、三木谷氏が「傲慢すぎ」と猛反発している。

 でも、そもそも返礼品を目当てに、寄付をする自治体を決めてもいいのか? 自分が住んでいる土地の住民税が減少してもいいのか?

 しかも、利用者が欲しい特産品があるところはいいが、「何もないところ」は税収増が見込めない。税金が出て行く一方である。

「いや、なければ作り出せばいいさ。Amazonギフトカードでも何でも送っておけばいい」

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  5. 5

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

  1. 6

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  2. 7

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    「ばけばけ」苦戦は佐藤浩市の息子で3世俳優・寛一郎のパンチ力不足が一因