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黒岩泰株式アナリスト

山一証券、フィスコなどを経て、2009年4月に独立。独自理論である「窓・壁・軸理論」をもとに投資家に、株式・先物・オプションの助言を行う。著書に「究極のテクニカル分析」「黒岩流~窓・壁・軸理論」など。

老後資金4000万円はホントに必要か? 大事なのはお金ではなくて「衣・食・住」

公開日: 更新日:

「老後資金は4000万円必要」

 巷ではこんなことが言われ始めている。

「あれ? 2000万円じゃなかったっけ」

 5年くらい前はそう言われていた。ただ、一部の専門家によれば、ある条件のもとでは、「まったく足りなくなる」と警鐘を鳴らす。いったいどういうことなのか?

 簡単に言ってしまえば、「物価上昇率の差」である。新しいシミュレーション(年3.5%)では、「物価高で生活が大変になる」というのだ。

 確かに足元でモノの値段が上がっている。われわれは「生活苦」を実感し始めている。食料品のみならず、通信・光熱費、なんでもかんでも上がっている。「4000万円くらい必要かも」──そう考えても仕方がないのである。

 でも、彼らの計算は基本的に「鉛筆ナメナメの世界」。「仮に試算したらそうなった」というだけの話であり、実際はどうなるのかなんて分からない。だって30年前を思い出してほしい。

 バブル崩壊後の1994年だ。世の中は不良債権だらけ。リストラ就職難、企業倒産などが相次いだ。そこからデフレが30年も続くなんて、誰もが想像できなかったのである。世の中にジョン・タイター(2036年からタイムトラベルしてきたと名乗る人物)なんていない。未来を予言なんてできないのである。

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