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黒岩泰株式アナリスト

山一証券、フィスコなどを経て、2009年4月に独立。独自理論である「窓・壁・軸理論」をもとに投資家に、株式・先物・オプションの助言を行う。著書に「究極のテクニカル分析」「黒岩流~窓・壁・軸理論」など。

トランプ銃撃、バイデン撤退で市場混乱…「とりあえず売っておこう」は拙速すぎる

公開日: 更新日:

「耳の皮一枚!」

 全世界が震撼したトランプ前大統領の暗殺未遂事件。もう少し頭をかしげていたら、間違いなく命はなかっただろう。いわば強運の持ち主。これで11月の大統領選の勝利が濃厚となった。

「死線をくぐった政治家は強い」

 その典型例となりそうなのだ。

 そういった背景もあり、最近の株式市場は「トランプ・トレード」一色となっている。トランプ氏が当選することを前提に、投資家たちが「先取りの動き」を強めている。関税・規制などの強化、ウクライナ戦争の終焉、各国に防衛費増強を要請etc……投資家の「想像」にはキリがない。

 儲かるためには、いろいろなことを「算段」している。「さすがにそれはちょっと考えすぎ」……そういった無理筋なものもある。

 思い起こせば8年前の大統領選。世間では「ヒラリー優勢」が伝えられていた。しかし、開票速報でトランプ優勢が伝えられると、株価は急落。だが、その後は一転して大暴騰。トランプ大統領でメリットを受ける銘柄が積極的に物色されたのだ。

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