緑色なのになぜ「黒板」と呼ぶの? 老舗メーカー「サカワ」に聞いた

公開日: 更新日:

 そもそも、「黒板」って緑色なのにナゼ黒板って呼ぶのか?

 大正8(1919)年創業の老舗黒板メーカー、サカワ(愛媛県東温市)の担当者がこう言う。

「明治5(1872)年に開校した師範学校に米国人教師が持ち込んだのが『Black board』で、直訳すると黒板。これが1960年代に入り、漆器の技法を使った黒塗料が入手困難になったことや、目が疲れにくい、チョークの白文字が見やすいなどの理由で緑色が広まりました。日本産業規格(JIS)でも黒板は『黒色と有彩色』と規定されています」

 緑色がすっかり定着してからも、黒板という名前だけが残ったというわけだ。

 ここでギモンなのが、デジタル時代になぜ今も旧態依然とした黒板が使われているのか。

「導入コストと授業や教科書のデジタル化が追いついていないのです」(前出の担当者)

 そんな折、同社が開発したのが電子黒板「ワイード」だ。

 すでに大阪府のすべての府立高校、愛媛県のすべての県立高校、港区と江戸川区の小中学校の全教室に導入されるなど、現時点で1万台近くを出荷している。ワイードとはどんな電子黒板なのか?

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    冷静になれば危うさばかり…高市バブルの化けの皮がもう剥がれてきた

  2. 2

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 3

    大関取り安青錦の出世街道に立ちはだかる「体重のカベ」…幕内の平均体重より-10kg

  4. 4

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  5. 5

    維新・藤田共同代表に自民党から「辞任圧力」…還流疑惑対応に加え“名刺さらし”で複雑化

  1. 6

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 7

    小野田紀美経済安保相の地元を週刊新潮が嗅ぎ回ったのは至極当然のこと

  3. 8

    前田健太は巨人入りが最有力か…古巣広島は早期撤退、「夫人の意向」と「本拠地の相性」がカギ

  4. 9

    「しんぶん赤旗」と橋下徹氏がタッグを組んだ“維新叩き”に自民党が喜ぶ構図

  5. 10

    歪んだ「NHK愛」を育んだ生い立ち…天下のNHKに就職→自慢のキャリア強制終了で逆恨み