犬が患者の“尿のにおい”で大腸がんを検知! 英国で7匹が猛訓練中

公開日: 更新日:

 犬が病気に特有の化学物質が発する微量なにおいを感知できる能力があることは知られている。これまでに人間の尿や汗、呼気のにおいから前立腺がん膀胱がんパーキンソン病新型コロナウイルスの感染などを検知することが公表されているが、今度は大腸がんを患者の尿から検知することが可能になりそうだ。

 大腸がん検知の訓練をしているのは、英国の慈善団体「メディカル・ディテクション・ドッグズ(医療探知犬=MDD)」のコッカースパニエルやラブラドルレトリバーなど7匹の犬。

 すでに大腸がんを検知することは証明されており、今後、ダブルブラインドテストで100%の検知を目指す。研究者も犬も、どの尿サンプルががん患者のものか健康な人のものか分からない状態で実施するテストのことだ。写真(MDDの公式サイトから)は大腸がんを検知するコッカースパニエル。

 MDDの広報は「私たちは15年以上にわたり、病気のにおいを調査しています。大腸がんの研究は私たちにとって新しいものですが、病気の検出自体は長年取り組んできた分野です」と語った。

 この研究によって、大腸がんの早期発見が手軽にできるようになり、命を救われる人も増えることが期待される。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  2. 2

    国民民主党の支持率ダダ下がりが止まらない…ついに野党第4党に転落、共産党にも抜かれそうな気配

  3. 3

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  4. 4

    来秋ドラ1候補の高校BIG3は「全員直メジャー」の可能性…日本プロ野球経由は“遠回り”の認識広がる

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  3. 8

    脆弱株価、利上げ報道で急落…これが高市経済無策への市場の反応だ

  4. 9

    「東京電力HD」はいまこそ仕掛けのタイミング 無配でも成長力が期待できる

  5. 10

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー