精神科医・和田秀樹氏が語る「老害」を乗り越える方法

公開日: 更新日:

■老害の壁を壊す

 高齢者にイラつく不寛容な空気、それを私は“老害の壁”と呼んでいます。こんな壁は壊していくべきです。

 “老害の壁”を壊していくには、まずは中高年やシニア世代が自分の意思を貫き通し、楽しく幸せに生きることです。職場では謙虚であっても卑屈にはならず、媚びることなく働く姿を見せることです。そんな姿勢こそ、あなたの幸せや不寛容社会の是正につながります。
 
 誤解しないでいただきたいのですが、私は「組織内でシニアの立場を上げよう」と鼓舞したいわけじゃないんです。へりくだりすぎてあなた(シニア)の価値を必要以上に下げるのはもったいないと訴えたいだけです。この「なんでもかんでも老害」という今の風潮にどこかで歯止めをかけないと、高齢者から生活、健康、楽しみなどの自由がどんどん奪われかねません。

 まずは、あなたの心に潜んでいる“べき”を手放しましょう。たとえば「老害って思われないようにすべき」「職場に馴染むべき」「職場では褒められるべき」……。

 大切なのは、仕事をきちんと遂行することだけです。“かくあるべし”というように、人間の判断をゆがめてしまう思考パターンを「不適応思考」と呼びます。平たく言うと、私たちの考え方を勝手にゆがめてしまう癖みたいなものです。この不適応思考が深刻化すると、精神的な落ち込みが強くなり、やがてはうつ病を発症しやすくなります。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 暮らしのアクセスランキング

  1. 1

    なぜ女性天皇はダメなのか?旧宮家の養子案そのものが、女性・女系天皇を阻止するために生まれたものだ

  2. 2

    小室圭氏実家はポリスボックスで過去に物議…旧宮家の養子案「皇族になれる資格を持つ人間」が増えたら危惧されること

  3. 3

    近鉄「しまかぜ」(大阪難波~賢島、京都~賢島、近鉄名古屋~賢島)見て、飲んで、食べて、くつろいで…伊勢志摩まで充実の2時間強

  4. 4

    JR四国「四国まんなか千年ものがたり」(香川県多度津~徳島県大歩危)歴史ある隠れ里を走り抜けるおとなの遊山

  5. 5

    5年に1度の皇室と旧宮家の交流の場「菊栄親睦会」は2014年から開催されず…関係性の変化と養子案の皮肉

  1. 6

    前代未聞! 焼津市役所職員が「兼業」で全国歌手デビュー 地元イベントで歌っていたらレコード会社の目に留まり…

  2. 7

    「スーパー赤ちゃん」「クローンペット」「不老長寿」「心の入れ替え」…命をカネで買う異様な世界にどう立ち向かえばいいのか

  3. 8

    伊藤博文らの「皇室典範」をめぐる議論では、女性天皇や女系天皇を認めることが検討されていた

  4. 9

    父親の葬儀後に母親と揉めた「香典」の行方…喪主が負担すべきか、費用の立替えでトラブルに

  5. 10

    世界初! 顔に重度の熱傷を負ったカナダの18歳女子大生が実験的治療で奇跡の回復

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高市首相の沖縄「慰霊の日」追悼スピーチは99%安倍元首相のコピペ…唯一の違いは旧日本軍の神聖化

  2. 2

    福岡ローカル「西鉄」が"本業"以外で大躍進のワケ 国際物流事業は国内4位でコロナ禍の営業収益は12%増

  3. 3

    高市首相の“恥”行動が海外に飛び火! 英タイムスがG7外交をディスり、英FTは国内財界との没交渉ぶりを暴露

  4. 4

    歌手・小椋佳さん「たばこの煙が悩みを解いてくれた」…82歳の今も週1でコンサート

  5. 5

    西武が交流戦初Vも…ワガママエース今井達也の放出こそが“最大の補強”だった説

  1. 6

    AKB峯岸みなみの“丸刈り写真” 世界中で相次ぐ目撃情報の謎

  2. 7

    【高校野球怪情報】沖縄尚学・末吉良丞“プロ回避”に現実味…左肘不安で浮上する「東都の名門」の影

  3. 8

    『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』オールキャリアを代表する傑作のトリセツに注意セヨ

  4. 9

    『グッド・デイ・サンシャイン』一筋縄ではいかないヘンテコこそが中期のすべて

  5. 10

    東京ビートルズの番組が、ビートルズ来日から60年後となる日に放送決定