著者のコラム一覧
多賀一晃生活家電.com主宰

大手メーカーで商品開発、企画を担当後に独立。「生活家電.com」主宰。

(89)古米を美味しく食べる方法「研ぎ」にアリ…自信がないなら精米機が便利

公開日: 更新日:

 古米は味が落ちると言う人がいます。米も農産物だから適当な状態で放っておけば味は落ちるのですが、そうしないために、今までいろいろな手が打たれてきました。整理してみましょう。

 米の味が落ちる理由は3つです。1つ目は害獣、害虫、カビにやられた時です。ネズミや穀象虫はすぐ思い浮かぶと思います。ちなみに穀象は俳句の夏の季語でもあります。カビが生えると色が黒や黄色に変わり、いやな臭いがします。

 2つ目は酸化です。お米は炭水化物の塊と思われていますが、100グラム当たりの炭水化物は77.6グラム、たんぱく質は6.1グラム、脂質は0.9グラム、水分は14.9グラムです。酸素があると、まず脂質が影響を受けます。酸化してしまった脂はおいしくありません。

 3つ目は水分抜けです。昔は収穫からほぼ1年経った夏には米の味は見事に落ちたものです。瑞々しい秋の新米は、それだけでご馳走でした。

 倉庫で保存する時は、これらの影響を受けにくい玄米で行います。玄米は白米の周りを糠が覆った状態です。また保存場所はエアコン管理の低温倉庫が一般的です。これが風味をもっとも損なわない方法なのです。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    世良公則氏やラサール石井氏らが“古希目前”で参院選出馬のナゼ…カネと名誉よりも大きな「ある理由」

  2. 2

    国分太一が社長「TOKIO-BA」に和牛巨額詐欺事件の跡地疑惑…東京ドーム2個分で廃墟化危機

  3. 3

    浜田省吾が吉田拓郎のバックバンド時代にやらかしたシンバル転倒事件

  4. 4

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  5. 5

    「いま本当にすごい子役」2位 小林麻央×市川団十郎白猿の愛娘・堀越麗禾“本格女優”のポテンシャル

  1. 6

    幼稚舎ではなく中等部から慶応に入った芦田愛菜の賢すぎる選択…「マルモ」で多忙だった小学生時代

  2. 7

    「徹子の部屋」「オールナイトニッポン」に出演…三笠宮家の彬子女王が皇室史を変えたワケ

  3. 8

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  4. 9

    新横綱・大の里の筆頭対抗馬は“あの力士”…過去戦績は6勝2敗、幕内の土俵で唯一勝ち越し

  5. 10

    フジテレビ系「不思議体験ファイル」で7月5日大災難説“あおり過ぎ”で視聴者から苦情殺到