いきなり“タメ口”よりいいけれど…「敬語」過多で職場がギスギスしていませんか?
「最近はパワハラ、セクハラになるのを恐れて、上司が部下に敬語なんてケースも増えています。職場が無駄に“敬語”過多になるのも当然でしょうし、それで逆に作業効率が下がるなんてことが起きたとしても、そんなに驚きませんね」(地銀人事担当者)
■くだけた丁寧語に慣れてない
前出のXのポストには〈タメ口を許すと人間関係の距離が近くなった分、甘えが出てくる。意見が合わなければ感情的な喧嘩に発展しやすいし、パワハラ、セクハラも起こりやすい〉なんて敬語推進派の“レス”も多いのだが、敬語ラッシュでギスギスするのもいかがなものか。
「そもそもSNS世代はタメ口が基本です。必要に迫られて敬語を使っているだけですからね」と明大講師の関修氏(心理学)がこう続ける。
「家族、友人、SNS、すべてタメ口で、部活の上下関係も緩くなっている。就活で必要になって初めて“ビジネス敬語”の尊敬語を習得するわけです。なのでタメ口と尊敬語の間にある、くだけた丁寧語を使い慣れていないとも言える。昭和の人間なら、相手によって尊敬語、謙譲語、親しくなってきたら丁寧語とかタメ口を自然に使い分けられますが、SNS世代にはそれが難しい。むしろ使い分けがストレスになるから、四角四面な敬語を使っているほうがラクなのかも」
推進派が多いわけか。