今どき退職届はメールが正解…「直接会って誠意を」は昭和的なのか

公開日: 更新日:

〈「4月1日に入社できません」3月22日。職場の空気がはりつめる。採用担当者に1通のメールが届いた〉--人事担当者とおぼしきXのポストが先週、ちょっと話題になっていた。

 採用した学生が、「入社辞退」をメールで送ってきたことに対する、採用担当者の憤りがうかがえるポストだ。

〈こんな大切なことをメール1通で済ませられたことが重くのしかかる〉などと、怒りを通り越して呆れてしまったそうだが、まあ、中高年なら気持ちは分かるんじゃないか。

 ただ、ネット上には〈企業もお祈りメールを送っている。こんなものメールでいい〉〈これってお互い様〉などという肯定派も目立つ。まさに“ジェネレーションギャップ”だろう。

「退職も代行業者に頼む時代です。せめて直接会って誠意を見せるという感覚が薄れているのは確かですね」(中堅メーカー総務担当者)

 明大講師の関修氏(心理学)は「メールにまったく悪気はないと思いますよ」とこう続ける。

「コロナ禍以降、大学の事務手続きはすべてメールになりました。一昔前なら直接提出していたリポートもメールで出すように。今どきの学生さんは家族か恋人か友人などよほど親しい相手にしか電話はかけませんし、むしろメールは“正式な手続き”という感覚なんだと思いますね」

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  3. 3

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  4. 4

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督

  5. 5

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  1. 6

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  2. 7

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  3. 8

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  4. 9

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  5. 10

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い