SNSユーザーは要注意!乗っ取り詐欺が「少数フォロワー」アカウントを狙う背景

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 さらに、井上氏は小規模アカウントをターゲットにする理由をこう分析する。

「知り合いの中でも、インフルエンサー的な交友関係が幅広い人よりも、個人でリアルな友人とだけつながっているアカウントから頼まれ事をする方が、リアリティーがある。信じてもらえる可能性が高まるわけです」

 また、バラまいた詐欺メールからアカウントを奪った後、各人の個人情報は詐欺グループに共有され、美人局やお金の貸し付け、国際ロマンス詐欺などのあらゆる迷惑メールの送信先として登録される。

「ひと昔前は、ロマンス詐欺ひとつとっても一括払いで300万円を振り込んでくれる“カモ”がいましたが、最近は高額要求は怪しまれたり、不景気で物理的に払えない人が多い。そのため、振込依頼額が1回5万~15万円程度とリアリティーのある額で、被害者の数をこなして金を集めるのが主流になっています」(井上トシユキ氏)

 対策は定番だが、パスワードは1カ月に1回は変更、2段階認証にし、スパムメールは読まずに捨てる。地道に対策するほかないという。

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