妻のスマホ登録名を“ぽっちゃり”にした夫に賠償命令! トルコ最高裁「精神的虐待」判決に賛否両論

公開日: 更新日:

 妻のスマホ登録名を「ぽっちゃり」というニックネームにしたら「精神的虐待」になる!? トルコの最高裁の判決に衝撃が広がっている。

 コトの起こりは、2021年に始まったトルコ西部ウシャクでの離婚訴訟。離婚手続き中に、妻が、夫のスマホに自身の連絡先が「トンビク」と登録されているのを発見。トルコ語で「ぽっちゃり」という意味だが、妻はこれを侮辱的で自尊心を傷つけるものだと主張。精神的苦痛を理由に損害賠償を求めた。一方、夫は「単なる愛情表現で、悪意はなかった」と反論した。

 法廷闘争は最高裁までもつれ込み、最高裁は夫の行為を「妻の個人の権利と尊厳に対する深刻な侵害」と位置づけ、精神的・物質的損害に対する金銭的補償を命じた。具体的な賠償額は非公表だが、数万トルコリラ(日本円で約10万円以上)とみられている。

 判決内容は今年9月に公表され、現地メディアが一斉に取り上げた。

 判決が報じられると、トルコのSNSなどで激論がボッ発。《女性の尊厳を守る画期的な判決》と称賛の声が上がる一方、《些細なことで離婚し、夫を罰するのは行き過ぎ》《トンビクは可愛らしいニックネーム。悪意がないのに賠償は不当だ》なんて批判も少なくない。

 妻の連絡先をニックネームで登録する際には、細心のご注意を!

  ◇  ◇  ◇

 夫婦のイザコザを“高みの見物”したいアナタは、下の■関連記事を是非どうぞ!

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ヤクルトのドラフトは12球団ワースト…「余裕のなさ」ゆえに冒険せず、好素材を逃した気がする

  2. 2

    「汽車を待つ君の横で時計を気にした駅」は一体どこなのか?

  3. 3

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  4. 4

    コメ増産から2カ月で一転、高市内閣の新農相が減産へ180度方針転換…生産者は大混乱

  5. 5

    オリックスまさかのドラフト戦略 「凶作」の高校生総ざらいで"急がば回れ"

  1. 6

    ヤクルト2位 モイセエフ・ニキータ 《生きていくために日本に来ました》父が明かす壮絶半生

  2. 7

    オリ1位・麦谷祐介 暴力被害で高校転校も家族が支えた艱難辛苦 《もう無理》とSOSが来て…

  3. 8

    “代役”白石聖が窮地を救うか? 期待しかないNHK大河ドラマ『豊臣兄弟』に思わぬ落とし穴

  4. 9

    福山雅治は"フジ不適切会合参加"報道でも紅白で白組大トリの可能性も十分…出場を容認するNHKの思惑

  5. 10

    バスタオル一枚の星野監督は鬼の形相でダッシュ、そのまま俺は飛び蹴りを食らった