なぜ女性天皇はダメなのか?旧宮家の養子案そのものが、女性・女系天皇を阻止するために生まれたものだ
国会での議論は、そうした現状を変更しないところから発しており、だからこそ女性天皇を認めたり、その是非をめぐって国民の意志を確認するという方向にむかわないのである。
ただ、皇位継承をめぐっては、皇族の数が減り、とくにその資格がある男性皇族は、秋篠宮、悠仁親王、それに上皇の弟である常陸宮しかいない。常陸宮はすでに90歳である。女性皇族にも継承の資格を与えなければ、将来、皇統が断絶する危険性があることが指摘されている。国会での議論は、そこに踏み込んでいないのだ。
それはなぜなのか。
世界には「リベラル化」の波が押し寄せ、男女平等を徹底しようという動きが生まれている。日本にもそれが浸透しているが、保守的な政治家は根本ではそれを嫌っている。
その際に、リベラル化に抵抗する武器として持ち出されるのが「伝統」なのだが、その伝統が今はひどく曖昧になっている。そうしたなか、最後の砦になっているのが、男系男子による皇統の継承と夫婦同姓である。
どちらも明治時代に生まれた家父長制の影響を受けたものである。戦後「生長の家」という宗教団体の谷口雅春は「明治憲法に帰れ」と主張したが、保守的な政治家には、未だにその影響があり、高市首相も例外ではない。
















