著者のコラム一覧
若月澪子ルポライター

1975年生まれ。ジャーナスリト。大学卒業後、NHK高知放送局・NHK首都圏放送センターで有期雇用のキャスター、ディレクターとしてローカル放送の番組制作に携わる。結婚退職後に自殺予防団体の電話相談ボランティアを経験。育児のかたわらウェブライターとして借金苦や終活に関する取材・執筆を行う。生涯非正規労働者。ギグワーカーとしていろんな仕事を体験中。

「コンサル」名乗るシニアは「ほぼ無職」 それでも「自分は現役ホワイトカラー」の仮面を外せないオジさんたちの終わりなき戦い

公開日: 更新日:

自称コンサルがつまずく集客

 Eさんがコンサルとして稼げないのは、客がいないからである。EさんがAIコミュニティーで教わった集客方法は、「まずビジネス・マッチングサイトに登録し、客待ちをしろ」であり、Eさんはこの通り客からのオファーを待っている。

「最初は単価の低い案件からスタートし、いずれは単価の高い案件を取りに行けと言われました」

 とはいうものの、ネット上で実績のない60代が「AIコンサル」を名乗っても、数多のライバルの中で埋もれてしまうだろう。大きな実績があったとしても、リアルなコネがなければ、仕事を得ることは容易ではない。

「お客さんになってくれそうな経営者の人脈はないですね。自分からお客を取りに行った経験もないです」

 Eさんは、50代のころに営業として「業務効率化ソフト」を売っていた。しかし、実際は専門の営業マンが開拓した企業に行き、ソフトの説明をする仕事だったという。つまり、Eさんは営業にいたと言っても、自分で顧客開拓をしたことはないのである。

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