北陸新幹線の延伸ルート「桂川案」に決定でも難航必至…問題解決の奇策「フリーゲージトレイン」の可能性を考えてみた

公開日: 更新日:

■直通のメリットは大きい

 このように、フリーゲージトレインはいいことづくめである。今から研究を再開させ、実用化を急ぐ方が、長期的な目で見れば経費が掛からないのではないか。能登の観光名所・和倉温泉は、かつては特急で大阪から直通できたが、新幹線の開通で2回も乗り換えが必要になってしまった。スピード以上に、直通のメリットは計り知れないだろう。

 現在の新幹線の計画自体が、JRが誕生する前、国鉄時代に整えられたものだ。現代の感覚や経済状態に合っていないものが多い。とにかく整備に費用が掛かりすぎるため、今後は建設が難しくなると思われる。そうなると、既に存在する在来線を活かす方法を考えるのは合理的だろう。

 忘れ去られているフリーゲージトレインの計画の復活は奇策といえるかもしれないが、このままでは西九州新幹線も北陸新幹線も、整備計画の完了が見えてこない。先延ばしにすれば建設費だけが高騰していくだけに、関係者には一刻も早い決断が迫られている。

(文=宮原多可志)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    江角マキコさん「落書き騒動の真相」を初めて語る…人気YouTuberの配信に抗議

  2. 2

    『スマスロ ミリオンゴッド』導入から4カ月、目立つ空き台の裏でファンが期待するホールの対応

  3. 3

    消費税減税打ち切り時の現金支給案に経済界が不満「結局は時間とコストのムダ」

  4. 4

    横綱豊昇龍の休場より気がかりな“心の不調”…不眠と食欲減退で体重約10キロ減の不安

  5. 5

    東京の下町3兄弟「足立・葛飾・江戸川」安さだけじゃない意外な魅力 問題視された治安は今や改善

  1. 6

    テレ東「日本3大吞み食べドラマ」でも栗山千明「晩酌の流儀」に注目するワケ

  2. 7

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  3. 8

    「カレーハウスCoCo壱番屋」の“親離れ”は吉と出るか? ハウス食品が株売却検討の波紋

  4. 9

    「男系」どころか「フカ系」? 神武天皇を持ち出す"皇統2600年論"と神話の奇妙な関係

  5. 10

    裁判沙汰…これは、むごくないか自治医大の奨学金制度