北陸新幹線の延伸ルート「桂川案」に決定でも難航必至…問題解決の奇策「フリーゲージトレイン」の可能性を考えてみた
■直通のメリットは大きい
このように、フリーゲージトレインはいいことづくめである。今から研究を再開させ、実用化を急ぐ方が、長期的な目で見れば経費が掛からないのではないか。能登の観光名所・和倉温泉は、かつては特急で大阪から直通できたが、新幹線の開通で2回も乗り換えが必要になってしまった。スピード以上に、直通のメリットは計り知れないだろう。
現在の新幹線の計画自体が、JRが誕生する前、国鉄時代に整えられたものだ。現代の感覚や経済状態に合っていないものが多い。とにかく整備に費用が掛かりすぎるため、今後は建設が難しくなると思われる。そうなると、既に存在する在来線を活かす方法を考えるのは合理的だろう。
忘れ去られているフリーゲージトレインの計画の復活は奇策といえるかもしれないが、このままでは西九州新幹線も北陸新幹線も、整備計画の完了が見えてこない。先延ばしにすれば建設費だけが高騰していくだけに、関係者には一刻も早い決断が迫られている。
(文=宮原多可志)
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