全米で波紋…少年に性的虐待の前科がある元牧師を29歳の男が計画殺人
米カリフォルニア州で少年への性的虐待の前科がある高齢男性が計画的に刺殺され、激しい議論が巻き起こっている。
9月18日午前11時57分ごろ、同州フレモントに住むデイビッド・ブリマーさん(71)が自宅で、インド系米国人のバルン・スレシュ被告(29=写真、フレモント市警の公式サイトから)に襲われ、ナイフで繰り返し刺されて死亡した。
ブリマーさんは元牧師で1992年、同州サンノゼの教会で働いていた時に9~15歳の少年4人に対する性的虐待の疑いで逮捕され、95年に有罪判決を受けて9年間、同州刑務所に服役した。
ブリマーさんは同州の性犯罪者登録データベースに登録されており、スレシュはそれを利用してブリマーさんの住所を割り出し、殺害を計画、実行した。
取り調べに対し、スレシュは「小児性愛者は子供を傷つける。だから死ぬべきだ」と述べ、犯行を「道徳的な義務」と主張。「(殺害は)本当に楽しかったよ」と供述。過去に「小児性愛者を殺したい」と語っていたことも判明している。
事件はネット上で大きな波紋を呼んでいる。Xでは、「正義の執行」「小児性愛者に死を。スレシュは英雄だ」などと擁護する声が目立つ一方で、「法の支配を乱す危険な行為」「自警は社会の崩壊を招く」との批判も相次いでいる。