駆け込み需要で好調なのは…洗濯機とスティック型掃除機
10月の消費税率引き上げを睨んだ駆け込み需要が、2014年4月の前回増税時と様変わりしている。
前回、半年以上も前から駆け込み需要が発生した新車販売は盛り上がりを欠く。一方、家電製品は活気が出るなどまだら模様だ。
新車販売が振るわない背景には、政府による駆け込み需要の抑制策がある。増税前後で販売の急変動を避けるため、10月から保有にかかる自動車税を最大4500円引き下げる。こうした措置の効果などを見極めようと「消費者が購入に慎重になっている」(業界団体関係者)という。
業界団体によると、減税措置のなかった前回、新車販売台数が増税前の13年9月から14年3月まで7カ月連続で前年同月と比べ10%超伸びた。増税時期が買い替え需要の高まる春先と重なったことも影響した。一方、今年は前年同月比で2ケタ増えた月はなく、上半期(1~6月)でも0・8%増にとどまった。