コロワイド・蔵人金男会長 外食日本一を目指しМ&Aに邁進
蔵人金男・コロワイド代表取締役会長は1947年8月3日生まれの73歳。83年3月に社長に就任して以来、37年間経営トップを続けているワンマンカンパニーだ。
■大戸屋に敵対的TOB
9月9日、定食チェーンの大戸屋ホールディングス(以下、大戸屋)に対するTOB(株式公開買い付け)が成立したと発表した。外食業界で敵対的TOBが成立するのは初めてのことだ。大戸屋株式の保有比率を19%から47%に引き上げた。11月4日に開く臨時株主総会で、現社長の窪田健一を含む10人の取締役の解任と、コロワイドの蔵人賢樹専務ら7人の取締役の選任を求める株主提案をしている。
コロワイドの株主提案だけが議案で可決されれば経営陣が刷新され、大戸屋はコロワイドの連結子会社となる。総会後の取締役会で金男の長男、賢樹が社長に就任する。
2019年10月、大戸屋の創業家から同社株を取得したコロワイドが大戸屋の筆頭株主として突如、登場した。子会社になるよう持ちかけたが、大戸屋の経営陣は断固拒否。壮絶なバトルに突入した。