小林佳樹
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小林佳樹金融ジャーナリスト

銀行・証券・保険業界などの金融界を40年近く取材するベテラン記者。政界・官界・民間企業のトライアングルを取材の基盤にしている。神出鬼没が身上で、親密な政治家からは「服部半蔵」と呼ばれている。本人はアカデミックな「マクロ経済」を論じたいのだが、周囲から期待されているのはディープな「裏話」であることに悩んで40年が経過してしまった。アナリスト崩れである。

サイバー攻撃に身構える金融界 ロンドン五輪では悪意ある接続が約2億件

公開日: 更新日:

 日米、欧州の各政府・機関は19日、中国のサイバー攻撃を一斉に非難した。中国政府とつながりのあるハッカーが世界でランサムウエア(身代金要求型ウイルス)などによる攻撃を行い、世界経済の脅威になっているとみなした。同時に米司法当局は、数年にわたって外国政府などを標的にサイバー攻撃を仕掛けた中国国家安全省の関係者ら4人を起訴。米連邦捜査局(FBI)や米国家安全保障局は、中国のハッカーが利用する約50の手口を公表した。

 こうした中国などのサイバー攻撃にことさら神経をとがらせているのが、東京五輪・パラリンピック入りしたばかりの日本であり、経済の血流を担う金融界だ。

 金融庁長官に就任したばかりの中島淳一氏は6月中旬、地銀トップとの会合の冒頭、次のように訴えた。

「過去のオリ・パラ大会では多くのサイバー攻撃が発生した。東京2020大会も、大会関係者のみならず、金融機関も攻撃される可能性がある。2012年ロンドン大会では、大会公式サイトへ悪意のある接続が約2億件あり、競技場照明システムへのサイバー攻撃などが発生した。また、16年のリオ大会では、大会関係組織のウェブサイトの改ざんや、公共事業を請け負った建設会社へのサイバー攻撃などが発生した。大会前に、安定的な金融サービス確保の観点から、外部委託先(ベンダー)を含むメタインシデント対応体制の確認や、監視体制の強化をお願いする」

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