カジノで106億円を“溶かした”大王製紙前会長が緊急出版 「井川家排除」のクーデターに怒り
カジノに106億円以上の金を費やしたことで知られる大王製紙前会長の井川意高氏(57)が来月にも新刊を出版することが分かった。本のタイトルは「溶ける、再び」。27日、出版元の幻冬舎の編集者がツイッターで明らかにした。
井川氏は2013年に発売した「熔ける 大王製紙前会長 井川意高の懺悔録」(双葉社)で、なぜ“カネの沼”にハマり込んだのかを詳細に綴っている。1200坪の屋敷で過ごし、筑波大学附属駒場中学校・高等学校から東大法学部に現役合格を果たした幼少期から青年期。42歳で大王製紙の本社社長に就任して経営を軌道に乗せた後、子会社などから総額165億円に上る大金を借り入れるまでの様子が華麗なる交友録とともに明かされた。
その後、井川氏は会社法違反の特別背任の罪で13年6月に懲役4年の実刑判決が確定し、4年近くムショ暮らしする。「溶ける、再び」では井川氏が獄中に向かう過程で起きた、佐光正義氏ら現社長一派による“井川家排除”のクーデター劇が赤裸々に語られているという。
井川氏は本の中で「ギャンブラーにゴールはない。すべての戦いは通過地点であり、人生のプロセスなのだ」と語っているという。さすがのカジノ狂だが、シャバに戻った後に取材を受けた日刊ゲンダイの記事(2018年2月)でも「(負けた)106億8000万円は預けているだけ。最後の100万円まで負けていないーー」と語っていた。インテリでカジノ狂の創業家御曹司は一体どんな手で反撃に打って出るのか。大王製紙の現経営陣は今から戦々恐々ではないか。