大衛 加藤優社長(1)日本初の生理用ナプキンの製造販売会社、創業72年の4代目

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 大学、大学院在学中に、製薬会社に勤めていた教授の研修室にいたことから、「日本の技術力を世界市場に広げる仕事をしたい」と強く思った加藤氏は、伊藤忠に入社。家業である大衛を継ぐまでの会社員生活において、多くの学びを得たと話す。

「伊藤忠では、多くの中小企業の社長さんを相手に仕事をしておりました。同社と同規模の企業の社長さんとお話をさせていただくことも多く、経営の厳しさを目の当たりにすることも多々ありました。一方、業績が悪化している中、どういった改革が数字につながり、業績が回復していくかを、直接的に学ばせていただく機会も多く、私自身も同じようなフィールドを持ってもいいのではないか、会社を経営してもいいのではないか、と思うようになったのです」

 2010年に実質の創業者だった祖父が亡くなり、その4年後の14年、加藤氏は大衛への入社を決めた。

「祖父が亡くなったとき、それまでは、厳格な姿しか知らなかったのですが、祖父が経営難で悩み、弱気になっていたという話を聞き、私の知らない一面を知ることになりました。それで祖父のためにもと、大衛を継ぐ覚悟を決めましたね」

 決心をした加藤氏を待っていたのは、在庫の山と年間1億円の赤字だった。 =つづく

(ジャーナリスト・中西美穂)

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