学びエイド 廣政愁一社長(1)カリスマ予備校講師から上場企業の社長に

公開日: 更新日:

「英語のヒロマサ」といえば、90年代に受験生だった世代には馴染みのある名前だろう。廣政愁一氏(57)は当時、予備校のスター講師として活躍。参考書を出せばベストセラーになった。その後、「学びエイド」を立ち上げ、塾や個人向けに映像授業配信事業を展開。今年5月、東証グロースに上場を果たし、再び注目を集めている。

「実家は田舎の典型的なヤンキー家庭だった」という廣政氏は埼玉県越谷市で生まれ育った。中学を卒業して栃木県と神奈川県から出てきた両親は16~17歳で出会い、そのまま結婚して10代で廣政氏を産んだ。

「とにかく貧乏だった」と振り返る小学校時代は自分の部屋もなかった。親はどちらも教育熱が低かった。宿題をやっていても、母はテレビを見ながらケラケラ笑っていた。愁一少年が「うるさいな」と文句を言うと、「勉強なんかしているんじゃないよ」と、逆にテレビの音量を上げる始末だった。

 一人っ子の愁一少年が学校から家に戻ってくると母が待ち構えていて、「花札をやろう」と言う。父もいる時は3人麻雀が始まった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  5. 5

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

  1. 6

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  2. 7

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    「ばけばけ」苦戦は佐藤浩市の息子で3世俳優・寛一郎のパンチ力不足が一因