ティーケーピー 河野貴輝社長(1)貸し会議室で急成長「物を持たない商売」の原点

公開日: 更新日:

 都会の駅前などで見かける赤地に白文字で描かれた「TKP」のロゴマーク。会議室・宴会場などを運営する貸会議室業大手「株式会社ティーケーピー」(以下TKP)のロゴだ。同社の代表取締役社長・河野貴輝氏は、1972年に大分県大分市で生を受けた。幼少時のバイブルはトーマス・エジソンの伝記。理科全般が大好きな、探求心が人一倍強い子どもだった。

「小学校低学年の頃に夢中になったのは生き物の繁殖です。ニワトリを飼って効率的なふ化の方法を調べては試していました。さすがに人肌ではふ化できなかったけれど、30羽まで増やしたから大変。毎朝コケコッコーの大合唱です(笑)。金魚や犬も繁殖させたので家中が賑やかでした。ところが住宅地に引っ越すことになり、ニワトリは牧場で引き取ってもらうことに。1週間後に牧場に会いに行ったらどこにもいなくて、食べられちゃったのかもと泣いたのを覚えています」

■「こども記者」の謝礼でビーカーを買う理科系少年

 3年生の時には地元新聞社の「こども記者」という企画で記事を書き、もらった謝礼でビーカーや試験管を購入。新しいアイデアを思いつくと実験をして、発明台帳に書き込んでいた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性