ティーケーピー 河野貴輝社長(1)貸し会議室で急成長「物を持たない商売」の原点

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「好きが高じて中学に入ってすぐにアマチュア無線の免許を取りました。自転車に車のバッテリーを積んで山の上まで行き、そこから四国や広島の人と交信していた。今でいう携帯電話ですよね。愛読書は『月刊ラジオ技術』で、一般的なアマチュア無線が1つの周波数を使って交信するところ、2つの周波数を使って交互に会話できる無線機を自作したりもしました。自他共に認める理系人間でした」

 進学した県立大分雄城台高校でも理数が得意で日本数学オリンピックにも出場。そんな河野氏に両親は医師になることを勧めたという。

 しかし、「血を見るのが苦手だった」という河野氏が興味を持ったのは弁護士。文系に転向して弁論の県大会に高校代表として出場するなど、理系以外にも取り組み、国公立大の法学部を目指して受験勉強に励んだ。 (つづく)

(ジャーナリスト・中川明紀)

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