2024年スタート「新NISA」で狙われる銘柄やジャンルは? 注目は配当金の複利効果
来年1月からスタートする新NISAでは、どんな銘柄やジャンルがターゲットになるのか。有力なのは、言うまでもなく高配当銘柄だ。
テンバガー(株価が10倍になる銘柄)のような株を狙うのも醍醐味ではあるが、一方で、手堅く高配当でかつ累進配当の銘柄を探し、長期投資に徹して確実に稼ぐ──。新NISA利用者はこの傾向が強いと思えるからだ。
いま市場では、配当金を再投資に回して資産を増やしていく“複利効果”に関心が集まっている。一例をあげると、三菱UFJ FGの場合、今年8月末と10年前の13年8月末とを比べると、株価上昇率は103%にすぎないのだが、この10年間の配当金をすべて再投資に回した収益率は、プラス179%に達するのだ。
ちなみに日経平均採用225社で、配当込み収益率が過去10年でプラス100%を上回る(すなわち、当初の投資額が2倍以上)のは、123社と半数を超える。つまり、株価は上がったり下がったりで先が読めないが、長期保有覚悟で配当金の複利効果を狙っていけば、失敗することはあまりないという結論が得られる。だから新NISA向きといえるのだ。