川村義肢 川村慶社長(1)障害者を支えるパイオニアが守り続ける「従業員満足度」

公開日: 更新日:

 このESを高めるために、川村義肢株式会社が生まれた。

「我が社はもう80年近くなりますが、その思いをずっと引き継いでいます。お客さまには申し上げにくいのですが、経営理念の中に、今はお客さまという言葉がないんです。私たちは健全な企業活動を続け、全ての社員と家族を幸せにし、社会の進歩発展に貢献しています。“お客さま”という言葉をなくしたのは私ですが、我が社の社員で、お客さまのことを考えていない社員は一人もいません。例えば、舞鶴から電話がかかってきて、車椅子がパンクしたから空気を入れてほしいと言われたら、自己犠牲を払って車を飛ばしていくわけですよ。これでは創業の精神に反すると考え、決断したんです」

 戦後すぐに生まれた川村義肢株式会社。創業者である、川村一人氏から、その精神は、川村氏の父である一郎氏、そして慶氏に受け継がれていく。

 開業直後に一人氏は亡くなり、その精神を受け継いだ2代目の一郎氏が取り組んだのは小児の装具であった。 (つづく)

(ジャーナリスト・中西美穂)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    キンプリファンには“悪夢の7月”…永瀬廉&髙橋海人「ダブル熱愛報道」で心配な大量ファン離れ

  2. 2

    田中将大の日米通算200勝“足踏み”に巨人の営業がほくそ笑むワケ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平 本塁打王争いでシュワーバーより“3倍不利”な数字

  4. 4

    桑田佳祐も呆れた行状を知っていた? 思い出されるトラブルメーカーぶりと“長渕ソング騒動”

  5. 5

    《浜辺美波がどけよ》日テレ「24時間テレビ」永瀬廉が国技館に現れたのは番組終盤でモヤモヤの声

  1. 6

    キンプリ永瀬廉と熱愛報道で浜辺美波の最新写真集どうなる? NHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」の行方も左右

  2. 7

    方向性が定まっていない横山裕にとって「24時間マラソン」は、今後を占う大事な仕事だ

  3. 8

    「ポスト石破」最右翼の小泉農相“進次郎構文”また炸裂の不安…NHK番組で珍回答連発

  4. 9

    巨人に漂う不穏な空気…杉内投手チーフコーチの「苦言連発」「選手吊るし上げ」が波紋広げる

  5. 10

    正捕手・甲斐拓也の骨折離脱が巨人に「プラス」の根拠とは???