AKOMEYA TOKYO 山本浩丈社長(1)早大卒後、かつて日本一小売業のダイエーに入社

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「最初は正直、怖かった。でも6年生の時に、難民センターで交流会があり参加したところ、すごく屈託ない笑顔で、言葉も通じないのにすぐに仲良くなりました」

■「幸せになるとはどういうことか」を考えた

 自分のすぐそばにベトナム人と、ベトナムと戦った米軍がいる。その環境に身を置いたことで、山本は「幸せとはなんだろう」と考えるようになると同時に海外への興味を芽生えさせていった。

 大学時代はワーキングホリデーでオーストラリアに留学。当時の日本は、バブルのピークで経済的には繁栄していた。しかし、オーストラリアでは、渡航前の働きすぎがたたって3カ月ほどで椎間板ヘルニアを発症し、動けなくなった。その動きにくい様子を揶揄されるように、人種差別的扱いをされたという。

 これをきっかけに山本は、「日本人がプライドを持って幸せになるとはどういうことか」と考えるようになる。それが帰国後の就職活動につながっていく。

「当時の日本は物価高。これを他の先進国並みに落ち着かせ、日本の食卓を元気にできる会社で働きたい。その頃、ダイエーではPB商品の開発に力を入れていて、社長の中内㓛さんは『日本の物価を半分にする』と言っていた。その言葉や、中内さんの行動力に引かれ、ここなら日本をプライドの持てる国にできるのではないかと考え、ダイエー入りを決めました」

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