著者のコラム一覧
小沢コージ自動車ジャーナリスト

雑誌、web、ラジオ、テレビなどで活躍中の自動車ジャーナリスト。『NAVI』編集部で鍛え、『SPA!』で育ち、現在『ベストカー』『webCG』『日経電子版』『週刊プレイボーイ』『CAR SENSOR EDGE』『MONOMAX』『carview』など連載多数。TBSラジオ『週刊自動車批評 小沢コージのカーグルメ』パーソナリティー。著書に『クルマ界のすごい12人』(新潮新書)、『車の運転が怖い人のためのドライブ上達読本』(宝島社)、『つながる心 ひとりじゃない、チームだから戦えた 27人のトビウオジャパン』(集英社)など。愛車はBMWミニとホンダN-BOXと、一時ロールスロイス。趣味はサッカーとスキーとテニス。横浜市出身。

2023年の日本カー・オブ・ザ・イヤーは5代目プリウスに! が、なぜ珍しいのか?

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「ハイブリッドはまだまだ使える」という作り手の意思

 開発陣は実際に売られるまで心配しっぱなしだったという。だが、振り切ったデザインが予想以上に評価され、5代目プリウスは成功。2023年のデータをみると、販売直後の2月以降は月販10位以下だったが、4月以降はベスト5常連。あんなにペッチャンコな乗用ハッチバックが広くて便利なミニバンより売れているのである。

 これはデザインとスポーティな走りにより、「ハイブリッド=燃費はいいけど退屈」というイメージから「カッコ良くて面白い」クルマに生まれ変わったことを意味する。

 言わば、「身体にいい健康食品のようなクルマ」ではなくなり、「身体にいいけど個性が強くて面白いクルマ」となったのだ。

 同時にこれは、ハイブリッドはまだまだ使える、バッテリーEVに行くまで過渡期の乗り物として有用である! という作り手の意思も込められている。だからこそ日本COTYにも輝いたのだ。過去、ハイブリッドが評価されたのとはまた別の意味合いが含まれているのだ。

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