中小企業の35%が「賃上げ予定なし」…政府目標の「5%」など“絵に描いた餅”

公開日: 更新日:

 城南信用金庫と東京新聞が中小企業832社にアンケートをしたところ、約35%が「賃上げの予定なし」と回答した。賃上げしない理由のトップは「原資がない」で58%。

 大手企業の下請けを担う中小企業は、取引価格を抑えられて四苦八苦。原材料高や人件費などの増加分を負担していて、賃上げに回す余力がない実態が浮き彫りになった。

 岸田内閣は、景気回復策として賃上げを掲げ、財界も連合も5%を目標にしているが、中小企業は日本の全企業の99%を占める。その中小企業が賃上げ困難となると5%など絵に描いた餅だ。

■賃上げがコケれば、すべてがパー

「連合加盟の組合員数は雇用者全体のわずか17%。それも大企業中心です。だから連合の芳野友子会長が政府や財界と仲良く話し合っても、それは恵まれた一部の利益を代弁しているだけです」(経済アナリスト)

 岸田内閣は<賃上げで消費を増やし、企業が潤い景気回復>というもくろみだが、賃上げがコケれば、すべてがパーだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    渋野日向子に「ジャンボ尾崎に弟子入り」のススメ…国内3試合目は50人中ブービー終戦

  2. 2

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  3. 3

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  4. 4

    国分太一は人権救済求め「窮状」を訴えるが…5億円自宅に土地、推定年収2億円超の“勝ち組セレブ”ぶりも明らかに

  5. 5

    人権救済を申し立てた国分太一を横目に…元TOKIOリーダー城島茂が始めていた“通販ビジネス”

  1. 6

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  2. 7

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  3. 8

    ソフトバンクに「スタメン定着後すぐアラサー」の悪循環…来季も“全員揃わない年”にならないか

  4. 9

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  5. 10

    小泉“セクシー”防衛相からやっぱり「進次郎構文」が! 殺人兵器輸出が「平和国家の理念と整合」の意味不明