1年で1000人が学ぶ「フェムケア矯正」 美容整骨師が独自の概念を考案するまで

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生理痛に悩む女性が殺到

 和田さんの肩書にある「美容整骨」とは、15年前に和田さんが考え出した独自の概念。そのきっかけをこう語る。

「共同経営者がボランティア活動でカンボジアに行った時のことです。当時カンボジア女性の間で美白が人気でした。ただし化粧品のイメージポスターに起用されているのは日本人ではなく韓国人女性ばかり。カンボジア人は親日的なのになぜだろうと理由を聞いたら、日本人は優しくておしゃれだけど猫背でO脚の人が多いからと答えました。その話を聞いて、猫背もO脚も整骨の技術で解消できるのにと悔しく思いました。当時は日本でも美容皮膚科や美容クリニックなどが増え、美容鍼なども流行。そこで美容整骨という全く新しい概念を確立し、美容に特化した骨格矯正のメニューを開発したら女性のお客さまに喜ばれるのではと考えたのです」

 美容と整骨をミックスした「美容整骨」。当時経営していた恵比寿など8つの整骨院で実践したところ、たちまち人気に。「日本人女性を全員きれいにする」というスローガンを打ち立てる。やがて店舗で施術するだけでは日本人女性全員をきれいにはできないと気づき、ならばと美容整骨の技術を資格化、美容整骨師を世の中に輩出するための学校設立を決意する。

 しかし施術の腕に自信はあっても学校経営は素人。全く新しい美容整骨という概念や技術を一から教えるのは苦難の連続だった。

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