著者のコラム一覧
宮田律現代イスラム研究センター理事長

1955年、山梨県甲府市生まれ。83年、慶應義塾大学大学院文学研究科史学専攻修了。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)大学院修士課程修了。専門は現代イスラム政治、イラン政治史。「イラン~世界の火薬庫」(光文社新書)、「物語 イランの歴史」(中公新書)、「イラン革命防衛隊」(武田ランダムハウスジャパン)などの著書がある。近著に「黒い同盟 米国、サウジアラビア、イスラエル: 「反イラン枢軸」の暗部」(平凡社新書)。

カルロス・ゴーン氏に迫るフランス当局の"包囲網" ヒズボラとイスラエル間で高まる緊張が影響

公開日: 更新日:

 レバノン政府がカルロス・ゴーン元日産会長(69)を見放すのも時間の問題だろう。昨年10月7日にハマスの奇襲攻撃で始まったパレスチナ・ガザでの戦争は、イスラエルの周辺諸国や地域を刺激するようになり、イスラエルは北の隣国レバノンの親イラン・イスラム組織ヒズボラ(神の党)と攻撃の応酬をするようになった。ゴーン元会長が逃亡生活を送るレバノンはイスラエルとの緊張関係が高まり、彼を取り巻く環境も目まぐるしく変わっている。イスラエルとヒズボラは2006年に1200人のレバノン人、またイスラエル兵120人余りの犠牲者を出した大規模な戦争を行ったことがあるが、それ以来の衝突規模になるという見方もある。

■個人資産は40%減ったが手元にまだ76億円あるとの報道も

 ゴーン元会長は2019年末に音響機材搬送用の箱に隠れて、プライベートジェットで日本からレバノンに逃亡した。2019年9月に日産自動車はゴーン被告らの不正による被害額を350億円以上と明らかにしている。ゴーン被告は日本からの逃亡によって保釈金15億円が没収され、さらに日本からの逃亡に16億円余りかかったと見られ、逃亡からの1年で個人資産は40%減り、手元に残った資産は7000万ドル(当時のレートで76億6000万円)になったと見られている。(「ブルームバーグ」2020年1月10日などより)。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 2

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  3. 3

    嶋基宏は一時期ノイローゼ状態になっていた...心ここにあらずで、魂が抜けた状態に

  4. 4

    伊藤健太郎とキンプリ永瀬廉で明暗クッキリ…「熱愛報道」出口夏希の足を引っ張りかねない“イメージ格差”

  5. 5

    なぜ「愛子天皇」ではダメなのか? 美智子さまが心情を吐露する出版物を準備中…と政界で話題

  1. 6

    嵐が去る前に思い出す…あの頃の「松本潤」と「大野智」

  2. 7

    視聴率の取れない枠にハマった和久田麻由子アナの不運 与えられているのは「誰でもできる役割」のみ

  3. 8

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  4. 9

    居酒屋倒産が過去最多ペース 客離れの背景にある「飲み放題5000円」の壁

  5. 10

    巨人“育成の星”のアクシデントに阿部監督は顔面硬直、原辰徳氏は絶句…桑田真澄氏の懸念が現実に