日産に下請法違反勧告…公取委の“宣戦布告”は不祥事続く自動車業界への「活」!

公開日: 更新日:

政界通(以下=政) 日産自動車が7日、公正取引委員会に下請法に違反したとして勧告された。部品などの下請けメーカーに、双方で決めた支払額通りに払わなかったそうだが、そんな非近代的な悪しき商慣行が自動車業界には残っていたのか?

官界通(同=官) そのようだ。公取委は勧告文で、日産に経営責任者を中心とする順法管理の体制強化などを求めただけでなく、自動車業界全体に対する「警告」もした。

財界通(同=財) そうだ。勧告文は業界には近年、類似の違反行為があり、ほかにも勧告や指導をしていたと明かし、さらに厳正に対処するとともに業界団体を啓発していくとの「宣戦布告」もした。産業界は、これには驚いたね。

 ということは、真の狙いは日産の摘発よりも、業界に改革を促すことか?

 私は、そう受け取った。トヨタ自動車グループのダイハツ工業で大規模な車両認証試験の不正が露呈し、豊田自動織機でもトヨタ向けエンジンなどで認証試験の不正があった。真面目にやっている自動車メーカーはあるのかと疑いたくなるほど、業界のタガが緩んでいる。そこへ、公取委が「活」を入れた観がある。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    渋野日向子に「ジャンボ尾崎に弟子入り」のススメ…国内3試合目は50人中ブービー終戦

  3. 3

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  4. 4

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  5. 5

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  1. 6

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  2. 7

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  3. 8

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  4. 9

    後藤真希と一緒の“8万円沖縄ツアー”に《安売りしすぎ》と心配の声…"透け写真集"バカ売れ中なのに

  5. 10

    沢口靖子も菅田将暉も大コケ不可避?フジテレビ秋ドラマ総崩れで局内戦々恐々…シニア狙いが外れた根深い事情