自民・世耕弘成氏またまた“裏金ブーメラン”直撃! 野党時代に「政策活動費」にもツッコんでいた

公開日: 更新日:

 今でこそ世耕氏は裏金事件に「知らぬ存ぜぬ」を繰り返しているが、10年3月19日の参院総務委員会では組織活動費(政策活動費)について切れ味鋭い質問を重ねていた。

■「細目報告をしっかり義務付けて」

 自由党(後に民主党に合流)で幹事長を務めていた藤井裕久元財務相が党から組織活動費の名目で15億円を受け取っていた問題を取り上げ、「その後どうなったのかは全然分からない」「やはり世間の常識からかけ離れているんではないか」と指摘。

 次のように提言した。

「組織活動費は常識の範囲があるわけです。渡し切り経費の形でやるにしても常識の範囲があるわけですから、その範囲で上限を認めるのか。あるいは組織活動費として渡したら、渡した先の細目の報告をやっぱりしっかりと義務付けて、最後の最後まで一体幾らどう使ったのかということをやる。穴をふさぐ手が必要だと思います」

 自民党の二階元幹事長が幹事長在職時の5年間で受け取っていた政策活動費は50億円に上る。「常識の範囲内」であるはずがない。世耕センセーこそ、「世間の常識」を踏まえて使途不明の裏金や政策活動費の問題に一意専心で取り組んで欲しいものだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • トピックスのアクセスランキング

  1. 1

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」

  2. 2

    トリプル安で評価一変「サナエノリスク」に…為替への口先介入も一時しのぎ、“日本売り”は止まらない

  3. 3

    物価高放置のバラマキ経済対策に「消費不況の恐れ」と専門家警鐘…「高すぎてコメ買えない」が暗示するもの

  4. 4

    加速する「黒字リストラ」…早期・希望退職6年ぶり高水準、人手不足でも関係なし

  5. 5

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  1. 6

    「プーチン心停止で影武者代行」情報…訪中大失敗のストレス、ロ国内に広がる大統領5選は無理の空気

  2. 7

    ホタテ漁で栄華を極めた北海道猿払村は中国への輸出停止でどうなった?漁師はメディアに“警戒モード”

  3. 8

    日産本社ビルを970億円で事実上買収…台湾系自動車部品メーカー「敏実集団」の狙い

  4. 9

    飛び交う玉木雄一郎代表「12月辞任説」…国民民主党ついに倫理委員会で“グラドル不倫”調査

  5. 10

    防衛網は大丈夫か? 危惧される日本のデジタル脆弱性…競争力ランクは中国、韓国より下位

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    清原和博氏が巨人主催イベントに出演決定も…盟友・桑田真澄は球団と冷戦突入で「KK復活」は幻に

  2. 2

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  3. 3

    99年シーズン途中で極度の不振…典型的ゴマすりコーチとの闘争

  4. 4

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  5. 5

    日銀を脅し、税調を仕切り…タガが外れた経済対策21兆円は「ただのバラマキ」

  1. 6

    巨人今オフ大補強の本命はソフトB有原航平 オーナー「先発、外野手、クリーンアップ打てる外野手」発言の裏で虎視眈々

  2. 7

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 8

    林芳正総務相「政治とカネ」問題で狭まる包囲網…地方議員複数が名前出しコメントの大ダメージ

  4. 9

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  5. 10

    角界が懸念する史上初の「大関ゼロ危機」…安青錦の昇進にはかえって追い風に?