著者のコラム一覧
中西文行「ロータス投資研究所」代表

法政大学卒業後、岡三証券入社。システム開発部などを経て、岡三経済研究所チャーチスト、企業アナリスト業務に従事。岡三インターナショナル出向。東京大学先端技術研究所社会人聴講生、インド政府ITプロジェクト委員。SMBCフレンド証券投資情報部長を経て13年に独立。現在は「ロータス投資研究所」代表。

経済指標の公表ラッシュだった「5月10日」の波紋 街角景気は悪化し倒産増加

公開日: 更新日:

 今月10日はさまざまな経済指標が公表された。

 SMBC日興証券は東京証券取引所「プライム市場」に上場する3月期決算企業を中心とした1421社を対象(業績予想を含む)に決算集計を発表した。

 2024年3月期の純利益合計額は前期比15.0%増の47兆9370億円と3年連続で過去最高になる見通し。円安が製造業だけでなく、訪日客回復で非製造業を押し上げた。25年3月期は前期比0.8%増の48兆3230億円が見込まれている。

 この日、内閣府は4月の景気ウオッチャー調査(街角景気)を発表。街角の景況感を示す現状判断指数(季節調整値)は前月比2.4ポイント低下の47.4(50.0が景況分岐点)と2カ月連続で悪化した。22年8月以来の低水準となり、円安に伴う物価高が影響した。

 同日、東京商工リサーチは4月の企業倒産件数(負債額1000万円以上)を公表。前年同月比28.3%増の783件で、4月に700件を超えるのは4年ぶりとなった。円安などによる物価高、価格転嫁が難しい中小企業を中心に倒産が増えている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  2. 2

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  3. 3

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  4. 4

    片山さつき財務相の居直り開催を逆手に…高市首相「大臣規範」見直しで“パーティー解禁”の支離滅裂

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  1. 6

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  2. 7

    森田望智は苦節15年の苦労人 “ワキ毛の女王”経てブレーク…アラサーで「朝ドラ女優」抜擢のワケ

  3. 8

    臨時国会きょう閉会…維新「改革のセンターピン」定数削減頓挫、連立の“絶対条件”総崩れで手柄ゼロ

  4. 9

    阪神・佐藤輝明をドジャースが「囲い込み」か…山本由伸や朗希と関係深い広告代理店の影も見え隠れ

  5. 10

    阪神・才木浩人が今オフメジャー行きに球団「NO」で…佐藤輝明の来オフ米挑戦に大きな暗雲