小林鷹之氏「総裁選出馬会見」は拍子抜け…報道陣150人詰めかけるも、裏金議員に“忖度”
にわかに注目を集める「コバホーク」こと小林鷹之前経済安保相(49)が19日、国会内で会見を開き、9月の自民党総裁選への出馬を表明した。裏金事件で失った国民の信頼を取り戻すため政治改革と党改革に取り組むとし、「自民党は生まれ変われることを証明したい」と語ったが、改革に向けた具体的な道筋はなし。期待感が高まっていたが拍子抜けもいいところだった。
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出馬表明は小林氏が第1号。注目度の高さもあり、報道陣約150人が詰めかけた。開始時刻10分前になると、国会議員が続々と入室。立候補に必要な推薦人の数と同じ「20席」が用意されていたが、定刻と同時に満席になり立ち見する議員も。最終的に安倍派を中心に、麻生、二階、岸田、森山各派の所属議員や無派閥を含む24人が出席した。
小林氏が現れるや議員席からは拍手と共に「よしっ!」「いいぞっ!」と野太い声が上がる。昭和感丸出しの出迎えに笑みを浮かべた小林氏は冒頭の挨拶を済ませると、総裁選で掲げる政策として「経済」「外交安保」「安心と希望」「改憲」の4つに言及。自信に満ちた表情を浮かべていたが、いずれもどこかで聞いたことがあるような内容で新味はなかった。